なろう少女小説のススメ

なろう小説の中でも少女小説っぽい作品(独断)をレビューします。

レビュー:悪役令嬢は悪役目指してまっしぐら『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』

乙女ゲー転生モノ、好きなんですが、いかんせんどの作品も長いのがネック。読み始めるのを躊躇う長さのが多い。ですがこの『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』コンパクトにまとまった良作。「その後のお話」が始まってますが、本編がちゃんと完結してるので気軽に読めますよー。

主人公メアリが、ここが乙女ゲームの中であると気がついたのは高校の始業式の最中。このままでは没落ルート一直線の人生を、なんとか回避しようとする……のではなく、ゲームどおりに没落目指して奮闘するわけですが、メアリの空回りっぷりと言ったら。ヒロインポジションのアリシアに対して、ちゃんとキツいこと言ってるのにね…あれは全部アリシアちゃんがポジティブすぎるのが悪いよね…。

悪役令嬢のメアリがこんなんですから、登場人物に悪い人が全然いないってのも、かるーく読めていいです。苦労性キャラと思いきや銀魂の山崎みたいなお気楽ポジションの従者アディくんはお気に入り。シリアスになりきれない二人のやりとりがなんとも痛快です。

まだ「その後のお話」は読んでないんですが、そっちも、完結したら読もうかなあ。


アルバート家の令嬢は没落をご所望です(作者:さき)